脂漏性湿疹について

薄毛や抜け毛の原因の一つとして、脂漏性湿疹という症状があります。
脂漏性湿疹とは、頭部や顔にフケのようなものを伴った湿疹の事です。
乳幼児や高齢者に多くみられる湿疹となっています。

脂漏性湿疹の原因としては、皮膚の中に含まれているトリグリセリドと呼ばれている成分が菌などに分解され、皮膚を刺激する事で起こるといわれています。
また、HIVの初期症状としても、脂漏性湿疹は現れます。
これらは菌による事も主な原因なのですが、ビタミン欠乏、アルコールの依存やストレス、または糖尿病患者や肝疾患を患っている人にも多く見られる症状となっています。

そんな脂漏性湿疹で頭皮が荒れてしまうと、毛穴の炎症を引き起こしますので、薄毛や抜け毛の遠因となってしまいます。
薄毛や抜け毛、ハゲなどを遺伝と思っている人は多い様ですが、頭皮の環境が髪の毛に大きな影響を与えています。

脂漏性湿疹の特徴なのですが、頭部や顔に落屑を伴う赤い斑点ができます。
同時にかゆみも伴います。

乳幼児のほとんどは、成長すると次第に症状が軽くなります。
また、脂漏性湿疹が改善されても、なかにはアトピー性皮膚炎に移行する場合があります。

高齢者の場合は、冬場に良く見られます。
治癒は難しく、外用剤などを用いてケアしたり、症状を和らげる事が治療の一つとなっています。
もちろん、若い世代にも脂漏性湿疹の悩みを抱えている人はいます。

薄毛や抜け毛の改善を考える前に、まずは自分の頭皮がどのような状態であるかをチェックする事が大切な事になります。
この様に、脂漏性湿疹も薄毛や抜け毛に関係しているという事を知っておきましょう。

心当たりのある方は、皮膚科を受診することをおすすめします。